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学会発表

日本天文学会2000年春季年会 [V06a]

"可視光ー近赤外線広波長域撮像分光装置 TRISPEC(UH88観測)"

中屋 秀彦(国立天文台ハワイ)、渡辺 誠、禅野 孝広、石井 未来、岡田 誠、佐藤 修二、 長田 哲也、平尾 孝憲、河合 利秀、中村 洋子、佐藤 利和(名大理)、海老塚 昇(通総研)、山室 智康((株)ジェネシア)

名古屋大学で開発を続けてきたTRISPECは、0.45-0.90um、0.90-1.85um、1.85-2.50umの3バンドをCCD(512x512)とInSb(256x256)x2の3検出器で同時にデータ取得する事ができる。 観測モードは撮像、グリズムによる分光、ウォラストンプリズムによる偏光観測が可能である。
装置は、検出器にスリットビュアー用CCD(512x512)を含め、可視光用・近赤外線用2種類4個を使用し、データ取得にはMessia3(国立天文台+名古屋大学)+MACS2(名古屋大学)を用いている。 検出器の温度制御には4点制御+8点モニターが可能なインテリジェント温度コントローラZENTECH TC(名古屋大学)を開発した。駆動系はフィルター・グリズム・スリットホイール 全12枚(6穴)を装備しており、駆動には、焦点調節用を含め、16個の独自開発小型クライオモーター(名古屋大学)を用いている。 装置制御では、データ取得用ワークステーションを中心に、駆動系はリアルタイムUnix(RT-Linux)を採用した。
昨年3,4月の三鷹赤外シミュレータでの試験観測に続いて、6月にマウナケアUH88inch望遠鏡で撮像モードによる観測を行った。さらに9月には分光モードを付加し、 2度目のUH88望遠鏡による観測を行った。いずれの観測においてもトラブルはなく、検出器、駆動系は全て安定動作し、まずまずの観測データを取得する事ができた。 2月には偏光モードを加え、UKIRTによる観測が予定されている。

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