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学会発表

日本天文学会2003年春季年会 [N68a]

"yellow hypergiants の 0.9--2.4μm スペクトルアトラス"

○山室 智康(ジェネシア)、田中 培生、西巻 祐一郎(東大理)、川端 拡信(武蔵高校)、Ahmatjan Letip、本原 顕太郎、宮田 隆志(東大理)

yellow hypergiant は、red supergiantを経過した大質量星が、HR図上で青側へ進化しつつある天体と考えられており、 supergiant には見られない輝線及び吸収線が観測される。この輝線・吸収線は、質量放出に起因しており、 天体外層の脈動等の物理状態を探る上で重要な手がかりとなる。また、IRC+10420(A_v~6mag)のように星周の dust によって強い吸収を 受けている場合があり、星周構造を探る上では、近赤外における分光観測が望ましい。
我々は、近赤外エシェル分光器 NICE を国立天文台 1.5m赤外シミュレータに設置し、3つの yellow hypergiant(IRC+10420, HR8752, HR9045) について近赤外分光観測を行った。この観測により、波長域0.9~2.4μmにわたって、波長分解能~3000 のスペクトルを得た。
このスペクトルから、3天体共通に見られる Si輝線をはじめ、IRC+10420で強い Fe輝線等、複数の輝線を検出した。これらは supergiant では見られない、 yellow hypergiant 特有の輝線である。
講演では、yellow hypergiant の近赤外スペクトルについて、観測結果を元に、その特徴を述べる。

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