海洋音響学会2007年度研究発表会
○松本さゆり(港湾空港研究所)、武山芸英(ジェネシア)、土屋健伸、穴田哲夫、遠藤信行(神奈川大)
港湾周辺における浅い水中において、水中施工後の視認やテロ等の監視などのため、 水中音響レンズを用いた水中画像取得装置の開発に取り組んでいる。 これまでに光学系レンズ設計ソフトウェアをベースにアクリル樹脂を材料として 水中音響レンズを設計・試作した。実験的に取得した水中音響レンズ後方の音場は PE法による音場、レンズ設計ソフトによる音響図と非常に良くあうことが確認された。 しかしながら、音波は光波に比してビーム幅が広く、設計時には考慮を要するものと 予想される。そこで、視野角と結像面での像ボケの関係が異なる、すなわち視野中心の 性能を重視したタイプAと、広視野タイプBのアクリル樹脂製の単レンズを仮定し、 数値実験による検討を実施したので報告する。