"レンズ豆"。 ひらまめ あるいは英語では lentil とも呼ばれるとおり 扁平なその形は凸レンズの外観にそっくりです。 直感では「レンズに 似てるからレンズ豆」と誰もが思うのですが、名前の由来は実は逆。 レンズ豆の形をしたガラスが集光作用を持つことを発見した人類が、 この形をしたガラスに"レンズ"と名前を付けたというのが定説です。 実際、レンズ豆と人類の関わりは古く、旧約聖書の25章にも 飢えた エサウがレンズ豆の煮物と引き換えに、 長子の権利を双子の兄弟ヤコブに譲ったという記事があるほどです。

こんなレンズ豆、 食用の豆ではありますが 大きさは一粒4～8mmで、 ちょうどお菓子のフリスクぐらいです。だから豆というよりも見た目は 雑穀のイメージでしょうか？ 豆の色は緑色や緑褐色、 皮をむいた状態では赤色や橙色になります。

一粒が小さいうえに扁平なので、水に浸しておかない場合でも 短時間の加熱で柔らかくなるのが特長です。 この点だけは、ガラス製のレンズでは真似ができません。 中東諸国や欧米ではどこでも買える一般的な食材なのですが、 国内ではなかなか見かけません。 通信販売で手に入れるのが最も簡単です。

スープやカレーソースに仕立てたり、手羽先や野菜と一緒に 煮込んだりするレシピが有名ですが、 その他にもおいしい食べ方を 探ってみました。下記に紹介する筆者らのオリジナルレシピを お試しあれ。

ビンに入ったレンズ豆	10円玉にのせたレンズ豆

チキンソテー　レンズ豆のクリームソース

【材料】 鶏もも肉 レンズ豆(赤) 玉ねぎ 牛乳 バター 薄力粉 ブイヨン 塩・こしょう	2枚 大3 小1/2個 適宜 大2 大2 1個 適宜
【作り方】 レンズ豆は一晩水に浸しておく レンズ豆をたっぷりの水で20～30分茹でて、フードプロセッサーでペースト状にする 鶏もも肉は皮にフォークなどで数カ所穴をあけ、両面に塩こしょうする 玉ねぎを粗みじん切りにする 玉ねぎをバターで透き通るまで炒めてから、薄力粉を加えてよく炒める ②を入れ、牛乳を少しずつ加えて好みの堅さまでのばし、砕いたブイヨンを入れ、塩こしょうで味を調える 鶏肉をフライパンで皮の方から焼き、チキンソテーを作る 皿に盛り、クリームソースをかけて出来上がり

きのことレンズ豆のバルサミコソテー

【材料】 エリンギ しめじ 椎茸 レンズ豆 ベーコン オリーブオイル しょう油 バルサミコ酢 塩・こしょう	1パック 1パック 4個 大1 3枚 適宜 小1 小1 少々
【作り方】 レンズ豆は一晩水に浸しておく レンズ豆をたっぷりの水で10分強茹でてザルにあげておく きのこは適当な大きさに、ベーコンは1㎝くらいに切る フライパンにオリーブオイルをひき、ベーコンを炒める きのことレンズ豆を加えて更に炒める しょう油とバルサミコ酢を入れ炒め、塩こしょうで味を調える

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