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光学現象、光学機器は 切手の世界にも表現されています。
とくに 望遠鏡や顕微鏡は身近なうえに歴史も長いので、各国から趣のある図柄をもった切手が発行されています。
一方で、図柄こそ光学に関係のないものの、ホログラムやレンチキュラーなどの光学素子を利用した切手もあります。
このページでは、ジェネシアが収集した各国の光学切手を簡単なメモとともに紹介します。
=重要な注意=
このページに収録された切手画像を印刷すると、郵便切手類模造等取締法等によって 刑事罰に問われる可能性があります。
印刷はせず、画面上でのみお楽しみください。 なお、このことに関する関連法令等は下記から参照できます。
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旧ソビエト (1985) ゼレンチェクスカヤ天文台の口径6m望遠鏡。 1976年完成。可動部重量は840t。 いまでこそ大型望遠鏡にはあたりまえに 経緯台が採用されるようになったが、 この望遠鏡はその先駆け。 |
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アメリカ (1948) パロマ天文台 この天文台が所有する口径5.08mの反射望遠鏡は、 製作指揮者の名を取ってヘール望遠鏡とも呼ばれる。 1948年の完成以来、長期間に渡って世界最大の地位を 維持した。 |
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旧東ドイツ シュヴァルツシルト天文台が持つ 世界最大のシュミット望遠鏡(Zeiss社製)と そのドーム。 望遠鏡の補正板口径は1.34m。主鏡口径は 2.0m。 シュミットモードの他、 準カセグレンモード、クーデモードがある。 |
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日本 (1953) 東京天文台の大赤道儀室。木製ドームのスリット越しに のぞく望遠鏡はZeiss社製の 65cm屈折赤道儀(焦点距離 1023cm)。口径38cm(焦点距離1083cm) の副望遠鏡も 同架されている。可動部重量は約6t。 第1次大戦の戦時賠償品として輸入された。 現在は国立天文台の天文台歴史館として一般公開されている。 |
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日本 (1960) 東京天文台(現 国立天文台) の 岡山天体物理観測所。 2004年まで国内最大であった望遠鏡を有し、 多くの研究者を育てた。 その現場は 『天文台日記/石田五郎』 (ISBN-9784122043183) に 臨場感をもって紹介されている。 |
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日本 (1978) 東京天文台 (現 国立天文台)の 岡山天体物理観測所にある188cm反射望遠鏡。 製作費は1960年当時の金額で3億円。 英国のグラブ・パーソンズ社製。 ドームのスリットからのぞく覗く背景はオリオン座。 |
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日本 (1949) 水沢緯度観測所の子午儀。 緯度の精密測定により地球の自転のゆらぎを 観測するための装置。 ここをしばしば訪れた『銀河鉄道の夜』の作者、 宮沢賢治の宇宙観にも影響を与えた。 |
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日本 (2008) 国立天文台ハワイ観測所の "すばる望遠鏡" リッチー・クレチアン式、口径8.2mの光学赤外線望遠鏡。三菱電機製。 「すばる」は、おうし座にある散開星団「プレアデス(メシエカタログM42)」の和名 。 やまと言葉「すまる」(集まる、統べるの意) から転じたのだそう。 世界に開かれ、多くの天文学者が集まる研究施設としてふさわしい名称として 公募によって選ばれた。開発に尽力し、後に紫綬褒章を受章した メーカーの統括エンジニア M氏は、飲み会で谷村新司の 「昴」の替え歌を しばしば披露して関係者を盛り上げていた(この記事の筆者の実体験)。 国立天文台による 望遠鏡の概要図はこちら |
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韓国 (1978) 光学望遠鏡を持つ韓国最初の天文台 Sobaeksan Optical Astronomy Observatory (SOAO)にある 61-cm 反射望遠鏡。 券面にある石造りの建物は1500年前に造られた韓国史上 最初の天文台。 |
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ベルギー (1982) ベルギー王立天文台の Zeiss製の口径100cmの 望遠鏡。同じタイプの望遠鏡が、イタリアの Merate天文台、ハンブルグのBergedorf天文台にも ある。1920年代の初頭、世界でもっとも大きな 望遠鏡のうちの1台であった。 |
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南アフリカ (2004) 南アフリカ大口径望遠鏡(SALT : The Southern African Large Telescope)は 南半球で最大となる10m級の光学赤外望遠鏡。6角形の外形を持つ91枚の 分割鏡を組み合わせて、全体として口径10mの主鏡を構成。 主に分光用途に適合するように設計されたこの望遠鏡は水平面から 37°に傾いた状態に固定されていて、架台は水平面内のみ駆動可能。 では高度方向の視野選択はどうするかというと、観測装置が 主鏡に対して高度方向に移動することで実現する。その様子が 下段左側の 切手に表されている。高度方向の視野移動に伴う収差の発生は 分割鏡の相対的な面方位を調整することで補正。こうすることで 望遠鏡全体の構造を単純にし、コストダウンを図っている。 設置場所は南アフリカの半砂漠地帯にある街、サザーランド(Sutherland/標高1500m程)の近郊。 |
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パラグアイ (1983) 左上:セロトロロ天文台 (チリ)のドーム 右:ハーシェルの望遠鏡。 望遠鏡の版画画像はこちら |
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ガーナ ハーシェルの望遠鏡。 口径49.5インチ、焦点距離40フィート(12m)。 ハーシェルは1789年、この望遠鏡を使って土星の衛星 エンケラドゥスとミマスを発見した。 望遠鏡の版画画像はこちら |
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マルタ共和国 (2009) 国際天文年(2009)の記念切手。 マルタ島に建設された、William Lassell の望遠鏡。 口径24インチ(610mm)の反射望遠鏡。1865年竣工。 赤道儀式。2人がかりで手動で駆動した。 のち 口径47インチ(1.2m)、焦点距離11.3m に発展。 ニュートン式のこの望遠鏡は当時、世界最大であった。 |
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旧東ドイツ チェコのOndrejov天文台にある 2m反射望遠鏡。 Zeiss社が1967年に製造、その後1982年から87年にかけて オーバホール。現在の用途は 主にカセグレン焦点での 高分散分光。 |
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チリ ESO (European Southern Observatory) の ラ・シラ天文台 に設置されている2.2m反射望遠鏡。 所有はマクスプランク研究所(ドイツ)。 |
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チリ チリ大学のセロ・カラン天文台。サンチャゴ郊外。 |
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英国領アセンション 米国パロマ天文台のヘール望遠鏡。カリフォルニア工科大学の所有。 |
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ガーナ 大型反射望遠鏡の入射開口部。 図案は米国パロマ天文台のヘール望遠鏡。 開口部中央の筒の内部に観測者が後ろ向きに座っている。 筒の奥に見えるのは口径5m の主鏡。 モチーフだと推測される同構図の写真はこちら |
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コロンビア (1993) 夕陽に輝くパロマ天文台が美しい一枚。 コペルニクス生誕450年記念として発行 |
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ハンガリー (1974) パロマ天文台のヘール望遠鏡と火星。 図柄記載のマジャール・ポシュタ(MAGYAR POSTA)はハンガリーの国営郵便事業者。 |
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アメリカ (2000) ウイルソン山天文台 100インチ反射望遠鏡、1917年製。 E.ハッブルは、この望遠鏡で宇宙の 膨張を示す証拠を得た。 スピルバーグの監督作品"ディープ・インパクト" の 冒頭で天文学者が観測に使っている望遠鏡はこれ。 |
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バチカン (1991) バチカン天文台の創立100周年記念切手。3連作のうちの1枚。 バチカンの天文台の起源は1582年、時の法王グレゴリ13世が 暦の改革に関して科学的データの取り扱いをはかる委員会を招集したことに遡る。 それから310年。教皇レオ13世が1891年にバチカン天文台を創設。 図柄は、ガンドルフォ城(Castel Gandolfo)にある天文台施設のひとつ。 スリットから覗くのは、Zeiss社製の2連アストログラフ。 ローマから車で40分。一般の来訪者向けに、昼・夜のツアーもある。 |
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バチカン "Carte de Ciel" (天界図) 望遠鏡と名づけられた この望遠鏡は、1942年にバチカンから カステルガンドルフォに移設された。 イギリス式の赤道儀に2本の望遠鏡が搭載されている。 1本は口径33cm, 他方は20cm バチカン天文台の起源は1582年、時の法王グレゴリ13世が 暦の改革に関して科学的データの取り扱いをはかる 委員会を招集したことに遡る。 |
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バチカン VATT(Vatican Advanced Technology Telescope) 。 バチカン天文台とアリゾナ大学が共同で開発した。 完成は 1993年。米国アリゾナ州のグラハム山頂に 設置されている。アプラナティック・グレゴリアン タイプ。 口径1.83mの主鏡は F1.0 ,副鏡は F0.9 で共に凹楕円面。 主鏡はホウケイ酸ガラスの ハニカム構造で重量は560kg。 |
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ポルトガル (2002) 8枚組切手のうちの1枚。 ポルト大学天文台 (通称 "マヌエル・デ・バロス教授天文台"の 30インチ・カセグレン望遠鏡。製造は英国のグラブ・パーソンズ社。 当初は、銀塩乳剤を用いた天体写真義として立ち上げられたが、 2014年以降、CCD撮像素子を採用したロボット望遠鏡に改修され 現在も稼動中。 |
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ポルトガル (2002) リスボン天文台(通称 "アジュダ天文台") の屈折望遠鏡。 口径380mm, 焦点距離7000mm。レプソルド&メルツ社製。 |
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ポルトガル (2002) 1875年に設立に設置されたリスボン工科大学天文台の屈折望遠鏡。 口径380mm, 焦点距離7000mm。レプソルド&メルツ社製。 同社は、1800年の創立。1919年まで存続。 |
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ポルトガル (2002) ポルトガルの王であった、ルイス1世(1838-1889) のカセグレン望遠鏡。 |
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アルゼンチン (2009) La Plata 天文台。 毎週金曜日に一般公開をしている。 |
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アルゼンチン (----) 1910年製 "Gran Ecuatorial(大赤道儀)" 口径28cmの屈折赤道儀。ライブラリとして 公表するため、体系的に多数の天体写真が 撮影された。 |
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韓国 これは切手ではありません。 韓国の1000ウォン札です。 その券面に描かれている望遠鏡は、 ボウユン山(Mt. Bohyun)に建設された口径 1.8mのリッチ・クレチアン望遠鏡です。 1996年製。 |
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旧西ドイツ (1981) 1820年製。 屈折望遠鏡。 赤道儀架台。詳細は調査中。 |
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旧西ドイツ (1981) 1770年製。 反射望遠鏡。詳細は調査中。 |
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旧西ドイツ (1981) 上の切手の FDC(First Day Cover) 封筒に大きく印刷されている望遠鏡もドイツ博物館の所蔵品。 グレゴリアン式(主鏡が凹放物面、副鏡が凹楕円面)の光路図が 描かれていて、望遠鏡マニアには垂涎モノとなっている。 |
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グレナダ 1屈折望遠鏡。詳細は調査中。 |
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ベネズエラ (1998) ベネズエラのカギガル天文台、口径153mm, 焦点距離1600の屈折赤道儀。 通称、"パルドゥ屈折望遠鏡" フランス製。パリのA・バルドゥが製作。1889年に片理・ロード・ボストンから ベネズエラ政府が購入 |
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タンザニア(左) スペイン領 西サハラ (右) ガリレオの望遠鏡。 文献を参考に再現した光学パラメータは次のとおり。
F. Quercioli, "Telescopes of Galileo", Applied Optics 32, 6219-6226 (1993) |
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ニカラグア (1985) 右背景は、ガリレオの望遠鏡。 左側に反射望遠鏡の光路。 ニュートン式(左上)以外の光路図は適切ではないが、 図案としては意欲的。 |
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モーリシャス(上) 英国領アセンション(左) グレナダ(右) ニュートンの望遠鏡。 主鏡は金属製の凹面鏡、副鏡は平面斜鏡。 天体の観測用としてではなく、むしろ光学の研究を目的に 製作された。ニュートンは、この時代には不可避と さていた屈折望遠鏡の色収差を、レンズの代わりに ミラーを使うことで回避した。しかし当時の 技術では主鏡を放物面に研磨することはできず、 球面鏡を採用せざるを得なかった。 図柄にある望遠鏡は、実際にはニュートンが 製作した望遠鏡(1671年)ではなく、1766年に ヒース&ウィングという会社が製作したレプリカ であるといわれている。 図柄によって 接眼部の 位置が左右に統一されていないのが不思議。 ニュートンが製作したオリジナルは どちらだったのだろう? 筒先を回転させられる構造なのか? |
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英国領アセンション ショート製作の反射望遠鏡。 グレゴリアンタイプ。 主鏡は放物面、副鏡は凹の楕円面からなっている。 ショートは生涯、このタイプを製作し続けた。当初は グレゴリーのアドバイスによりガラス鏡を採用して いたが、後、金属鏡を採用するようになった。 |
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バチカン (1979) イタリア人天文学者 アンジェロ・セッキの 天体分光器。いわゆるラウンドプリズム型と よばれる加分散型の装置。 恒星をスペクトル型により分類するという、 いわゆる恒星分光学の立ち上げに寄与した。 |
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バチカン (1979) イタリア人天文学者 アンジェロ・セッキの 天体望遠鏡。セッキは 1858年に火星の地図を 製作し、その模様に "Canale"と名づけた。 英語ではそれが "Canals(運河)"と表現されたことから 火星文明論(20世紀初頭)が議論されるようになった。 |
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バチカン (1979) アンジェロ・セッキの 高層自記気象計。 |
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東ドイツ (1978) ドレスデン(Dresden:ドイツ)の自然史博物館250周年記念切手。 ドレスデンの多くの館が、一連の国立博物館群として経営されている。 そのうちの一つ、ツヴィンガー(Zwinger)宮殿に置かれた「数学物理学サロン」の 科学史コレクションの充実ぶりは目を見張るものがある。 切手の図柄は、そのコレクションのひとつ。 博物館開所当時(1750年頃)に製作された卓上望遠鏡。 |
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イギリス (1984) グリニッジ子午線に置かれた エアリの子午環。 望遠鏡を貫くように描かれた赤い線が経度ゼロ線。 望遠鏡の左下にスケールが書かれている。 |
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コートジボワール (2016) グリニッジ天文台の外観 ニュートンの反射望遠鏡 投射体の初速と軌道 |
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英国領アセンション (1990) 図柄の "R.N.EQUIPMENT" それに "CAPTAIN" などの記述から、 これは、イギリス海軍(Royal Navy)の 1815年から1820年にかけての 艦長装備品を表しているとわかる。。艦長帽、剣と、そして望遠鏡。 図柄の左上部分、 EⅡR という文字が添えられた王冠は、 この切手の発行時点における英連邦王国、女王エリザベスⅡ世の暗証。 |
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旧ソビエト連邦連 (1958年) モスクワ大学の Sternberg 天文台に設置されたAZT-2望遠鏡。 1954年の設置。口径70cmの反射望遠鏡。いまでも現役で 明るい超新星観測などに活躍中。 |
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旧ソビエト連邦 (1957) 国際地球観測年(International Geophysical Year/IGT)を 記念した切手。 IGTのもともとの目的は、太陽の磁気が地球に 与える影響を調べることにあった。このため、IGTは太陽の 11年の活動周期の極大期にあわせて実施された。切手券面の 望遠鏡の脇には、"太陽活動度の研究" とある。 |
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ガーナ (1972) 天体の地平光度測定儀、"象限儀"。分度器に照準が 付いているだけのシンプルな構造。円周を四分割 した構造をもつため、四分儀ともいう。目盛りは錘を 利用して鉛直軸に対して読み取る仕組み。観測精度を 向上するには大型化が必然であった。 |
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タンザニア 日周運動による恒星の子午線通過時刻とその際の 地平高度を測定する装置、いわゆる象限儀。 装置は人の身長よりも大きく小屋全体を占める。 恒星に照準を合わせる金属棒(照準棒)にはV型の 溝が刻まれている。このため、V字溝を恒星に 向けて照準棒の一端から覗くと、溝の壁面で 反射した2つの像と直視像の3点が観測され得る。 照準棒の傾きを調整することで反射像が消え、 直視像のみが観察されるならば、そのとき照準棒は 恒星に対して数秒角以内を指向していることになる。 |
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旧西ドイツ (1981) 八分儀。 J.ハドレーが1731年に発明。 鏡の反射の特性を巧みに利用して、揺れる船の 上から手持ちで天体の地平高度を正確・容易に 測定できるように工夫された装置。 |
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旧西ドイツ (1981) ドイツ語では "Bordakreis"。 月とその近傍の恒星とのなす角を測定することで 観測地点の経度を決定する用途に用いられた。 八分儀を円環状に展開したものに相当している。 ドイツの天文学者 T.マイアーが開発。六分儀の原型。 後世の物理学者 ボルダ(仏)による改良品は 19世紀まで 使われ続けた。 |
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旧西ドイツ (1981) 六分儀。 J.キャンベルが1757年に発明した。 その名称は60度弧(円周の1/6)に由来。 |
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旧西ドイツ (1981) セオドライト。 トランシットあるいは経緯儀ともいう。 2つの目標間の角度を測定するための機器。 望遠鏡を水平軸・鉛直軸のまわりに回転できるように 構成されている。 |
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マカオ (1994) 左 : 星盤 (Reflecting circle/英, Bordakreis/独) 中 : 象限儀 右 : 六分儀 |
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デンマーク (1995) 六分儀。 券面には、Tyco Brahe (ティコ・ブラーエ)の 六分儀とあるが、ティコは 六分儀の発明より 200年遡った時代の天文学者。絵柄は美しいが 時代考証的には残念。 |
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ラトビア (1985) セオドライト |
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フォークランド ダーウィンが『ビーグル号』の航海に持参した顕微鏡。 1829年頃、バンクス社によって製造された。 顕微鏡の本体は、ダウン (イギリス南東部の小村)に 現存するが、残念なことにレンズは失われている。 |
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日本 (2004) 木製顕微鏡。 和製。天明年間(1781-1789)の製作。 三本脚を持つ。自然観察から医学にまで利用 された。加賀藩の重臣、土佐守家の資料を収集している 前田土佐守家資料館の所蔵。 |
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旧東ドイツ (1980) Huntleyの顕微鏡。1740年製。 所蔵はカールツァイス光学博物館。 |
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旧東ドイツ (1980) パリ在住の検眼士 Alexis Magny (1712-1777) が Chaulnesの公爵のために製作した 7台 (別の記録では8台) の顕微鏡のうちの1台。1751年製。 |
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旧東ドイツ (1980) Amich (北イタリア、モデナ) の顕微鏡。 1845年製。 カールツァイス光学博物館の所蔵。 |
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旧東ドイツ (1980) Zeiss (ドイツ、イエナ) の顕微鏡。1873年製の StativⅠ。この機種によって、 アッベの顕微鏡理論の完成が証明された。 この後、Zeiss社はⅠb, Ⅱ...と顕微鏡をシリーズ化することになる。 脚部と顕微鏡チューブとはさまざまに組み合わせられ 用途にあわせて販売された。 StativⅠの基本セットは300マルク。 現在の価値に換算して およそ100万円。 |
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旧西ドイツ 1790年製 顕微鏡 |
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旧西ドイツ 1860年製 プリズム式双眼顕微鏡 |
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旧西ドイツ (1968) 図柄には 『wissenschafttlicher mikroskopbau / 科学用顕微鏡の構成』 と添えてある。 実際には、顕微鏡光学系のうち、 照明系だけが模式化されている。 |
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旧西ドイツ (1968) 上段で紹介した照明系切手のFDC (First Day Cover, 記念切手を記念封筒に貼付して発行日の消印を押したもの) 肖像(右下) はZeiss社の創業者、カールツアイス。 左上は ツァイスに協力して近代顕微鏡の光学理論を 確立したイエナ大学の物理学者アッベ。 左下の顕微鏡は 19世紀後半のヒット作、Stativ-VII。 |
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上記FDCの別バージョン。カバー左部の数式は、アッベの直筆による結像論の一部 (写)。 アッベは結像という現象を、物体からレンズの焦点面への 逆フーリエ変換と、焦点面から像面へのフーリエ変換によって 論じた。 消印にある "OBERKOCHEN" は、西ドイツ時代のツアイス本社の 所在地。 |
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旧西ドイツ (1968) 照明系切手のFDC。 さらに別のバージョン この切手と同じデザインがドイツのコインにもなっている その画像はこちら |
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旧東ドイツ (1965) 東欧圏最大の産業見本市、ライプチッヒメッセ開催記念。 |
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ジブチ共和国 (1982) コッホによる結核菌の発見100年記念 図案は、コッホの顕微鏡と、結核菌のイメージ。 顕微鏡に関連した切手は、医学や生物学上の業績に ちなんで発行されることが多い。 |
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中国 (1982) こちらも結核菌の発見100年記念 図柄にお国柄が出ている。 |
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ニジェール共和国 (1973) ハンセン病の発見100周年。 遺伝、食事習慣を含む家族性、または瘴気(しょうき:悪い空気)と考えられていた この疾病が細菌由来であることを発見した、G.ハンセンと顕微鏡。 |
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日本 (2008) 野口英世博士と 顕微鏡 第1回野口英世アフリカ賞記念。 |
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日本 野口英世博士と顕微鏡 |
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チュニジア共和国 (1982) 結核菌の発見100年記念 |
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ブラジル (1983) Camargo病院 がん予防 30周年記念。 |
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ブルガリア (2005) 乳酸菌研究者、スタメン・グリゴロフ(1878~1945) と 顕微鏡。 1905年、グリゴロフはヨーグルトの 風味を決定する3種類の嫌気性菌を発見した。これらは それぞれBacilleA(桿菌A)、MicrococcqueB(球菌B)、 StoreptobacilleC(連鎖桿菌C) と名づけられた。 |
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南アフリカ (1981) 国立癌協会にちなんで発行。 |
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イギリス (1989) 10倍の光学顕微鏡でみた雪の結晶 |
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イギリス (1989) 20倍の光学顕微鏡でみたハエの頭部 |
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イギリス (1989) 500倍の光学顕微鏡でみた 血液の成分 |
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イギリス (1989) 600倍の光学顕微鏡でみた半導体の構造 |
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メキシコ (1970) 眼球構造 国際眼科学会の年会開催記念 |
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パキスタン (2000) 眼球構造と 網膜上への結像状態 |
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アメリカ (1954) KODAK社の創設者。George Eastman。 湿式プロセスがあたりませの写真術に乾式を持ち込み、 ついには乾式ロールフィルムのプロセスを実現。 キャッチコピー "You press the button, we do the rest" = "シャッター押すだけ、あとはコダック" は、 撮影済みのフィルムをカメラごと KODAK社に送ると、現像とプリントされ 新しいフィルムが装填されたカメラとともに送り返されるという画期的な 仕組みの宣伝文句。 大企業となったコダック社に株価連動賞与、退職年金、生命保険、 傷害補償をの制度をもたらした社会性についても評価が高い。 | |||||||||||||||||||||||||
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フランス (1952) 宇宙が採りうる形にヒントを与えるポアンカレ予想の提唱者 ポアンカレ(Jules-Henri Poincaré )は、数学だけでなく物理の分野でも 多くの業績を残している。 光学分野では、あらゆる偏光状態を球面に割り付けて表現する「ポアンカレ球」が有名。 |
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ギニア共和国 (2002) Frederik ('Fritz') Zernike。偏光顕微鏡の発明により、 1953年のノーベル物理学賞を受賞。2価関数で表現される物理量の 変位を正規直交関数で展開できる Zernike Polynomials は、干渉計で計測した波面の成分分離にも多用されている。 |
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旧西ドイツ (1986) 眼底検査装置による検眼 |
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旧東ドイツ (1956) 近代光学機器の代表的開拓者カール・ツァイスの肖像 ツァイスはドイツマルクのコインにもなっている。 その画像はこちら |
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旧東ドイツ (1989) 初期ツアイス社の技術的支柱 アッベの肖像。 アッベ数、アッベの正弦条件などに名を残す。 イエナ大学の教官職から、後、 ツァイス財団の経営者。 |
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旧東ドイツ (1971) ツァイス社が 開発した機器3種 上 : プラネタリウム 当初は丸天井に小穴をあけて天象を 再現する構想であったが、バウエルスフェルト博士 により、ピンホール板(恒星原版)だけでなく 太陽や月、惑星の運行さえも投影によって再現できる 装置、プラネタリウムが開発された。 左 : 測量機 右 : 顕微鏡 |
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ポルトガル (2002) リスボンのプラネタリウムに 1965年に導入されたツアイス(独)のⅣ型プラネタリウム。 現在は、同社製の最新型 (Universarium)に更新されている。 |
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ウルグアイ (1967) モンテビデオ・プラネタリウム |
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中華人民共和国 (1958) 1957年に開館した中国初の大型プラネタリウム「北京天文館」を記念して発行。 装置はカール・ツァイス社製。 |
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旧ソビエト (1989) 左右対称で、ネガとポジになった写真家の 図柄がおもしろい。写真術の黎明期を彷彿と させる。 ボックス型のカメラは 銀塩時代のものか? |
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フランス (2014) 4枚の名刺写真を同時に撮影できるように作られた Jules Reygondaud 作のカメラ。1865年製。 切手図柄には描かれていないが、このシリーズには ピント調整用のスクリューが装備された機種 もある。 |
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フランス (2014) ステレオ写真撮影用の このカメラ、Bazin & Leroy製。 カメラ本体は金属製。外装仕上げはモロッコ産の高級なめし皮。 1枚の乾板上に2本の並列レンズからの像を写しこむ仕組み。 |
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フランス (2014) 図柄には 1902年にGirardが製造した"Folding Le Reve" と 表記されているけれど、描かれている姿は その2年後に開発された 後継機 "Le Reve Idéal"、 (ideal dreamの意) だと思われる。 Roussel社製の対称型アナスティグマート(F6.8) が実装されていて、 乾板とロールフィルム(9×12cm)を切り替えられる優れもの。 Bausch & Lomb製シャッター。1/100秒から1秒、バルブとタイムも装備。 |
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フランス (2014) ボーイング747のデザインでも有名なアメリカの工業デザイナー Walter Dorwin Teague は 1930年頃からコダック社の幾多のカメラの 意匠も手掛けている。アールデコ調のこのブローニーボックスカメラ BEAU BROWNIEは、そのひとつ。 前面パネルの配色は、黒/茶、赤/ピンク、青/水色、青/緑、茶/オレンジなどの バリエーションがある。 上面にふたつのノブがあり、一つは絞りノブ。 もうひとつはタイムノブ。 |
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フランス (2014) Mackenstein社製の本機は、もっぱらボックス型あるいは木製の 引き出し型として製作されていたカメラに、べローズを導入。 結果として、保管時、移動時のカメラ厚を薄くすることに成功。 発売時のカタログによれば、 F4.5のテッサー型4枚構成レンズ付の大札版用の価格は 1240フラン。大キャビネ版用が 1620フラン。 この当時フランは完全金本位制で1フラン は 金 9/31 g に 対応づけられていた。これを基準に本機の価格を現在の価値に 換算すると、180万円(大手札)~235万円(大キャビネ)ほど。 |
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フランス (2014) 距離計連動機構や露出計が実用化されていたこの当時にあって、Gaumont社製のカメラ、 Spido Reportage type 13 (1935年製)は、 素通しのフレームビューを採用するという大胆な設計。 一件不合理にも思える本機はしかし、大手札版(9×12cm)の シートフィルムに露光できるカメラとしては小型軽量。 (フラッシュ部込みで36cm(H) x 23cm(L) x 19.5cm(D) で2 kg) 主たる用途は報道用写真。コンタクト製版による網点原版を作成 するのに適していた。 |
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旧東ドイツ (1955) 図柄は、一眼レフカメラの始祖エクザクタ社の ヴァレックスVX。 1/1000秒機構を有する機械制御の 横走り布幕シャッタを搭載。 エクザクタ社は この頃からファインダ交換式を 提供し始めた。図柄にあるのは ウエストレベル・ファインダ搭載モデル。 |
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旧東ドイツ (1959) 図柄は、連動露出計内蔵のコンタフレックス・スーパ (右下) など。 ライプチッヒ見本市の記念切手。 この見本市は、旧東ドイツ時代における 同国唯一、かつ東欧圏(COMECON)最大の 国際見本市であった。 |
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旧東ドイツ (1965) この切手もライプチッヒ見本市記念。 図柄は ペンタコン社の PraktisixⅡ(手前)。 ブローニ判(中判)用の一眼レフカメラ。 奥は、Praktica mat。 |
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旧東ドイツ (1965) ベルリン国際コンシューマー・エレクトロニクス展。 Telefunken社の 大型カメラシステム。 |
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ミクロネシア (2015) どうしてミクロネシアがこの切手を発行するのか。 コレクターズアイテムなんだろうなぁ。 図柄は ヌル・ライカ (ライカ 0型)。 初代ライカの試作版。25台製作。2018年3月にウィーンで 開かれたカメラオークションで240万ユーロ(約3億円)の 値が付いた。 これと同じ機種が「日本カメラ博物館」 にも収蔵されている。 |
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= ルーマニア (2013) 1800年に設立されたGoldmann RA Fabrik Photographischer APPARATE社製カメラ。 18×24cmの乾板を使用。 この切手を含め以降の6枚は。ブカレスト(ルーマニアの)の技術博物館に 収蔵されている骨董カメラ・コレクションを表したシリーズ。 一連のカメラは、Leonida夫妻の寄贈品。 |
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ルーマニア (2013) Optische Anstalt E.Suter社製。1900年代後半から 始まった本機は、2005年まで製造が続けられた。 |
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ルーマニア (2013) Plaubell社製の マキナI型 1920年発売。 初期型はアンチコマー(Anticomar)100mm F3.2またはF4.2を搭載。 後期型はレンズが交換できるようになった。 フレームファインダーと逆ガリレオファインダーが併設されている。 |
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ルーマニア (2013) 1930年代にErnemann社が製造したフォールディングカメラ。 図柄の作画は、このカメラをブカレスト博物館に寄贈した、コレクターの Dimitrie Leonidaの手に依る。 |
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ルーマニア (2013) 1908年にMax Baldewegによって、当時の光学産業の中心地、 ドレスデンに設立されたBalda社製が、1913年に Balda-Werk Max Baldewegと社名を変更した後に製作した、 このカメラ。 レンズは MeyerGörlitzTrioplan, 焦点距離 105mm Fno 3.8。 シャッターCompur製、カメラの正面サイズは7.5x15cm |
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オーストリア (1973) これは珍しい。カメラレンズそのものが図柄。 ウイーン大学の教授時代にペッツバール(Josef Petzval(1807-1891))が オーストリア陸軍の砲兵隊の計算手を使って設計し、 フォクトレンダー社に製造させた Fno3.7の撮像レンズ。 これを前面に打ち出した意欲的な切手。 ウィーンで1973年に開かれた写真に関する国際会議記念。 彼の名は近軸領域において像面を平坦に整えるための条件、 " ペッツバール和" にも残されている。 ただ残念なことに、この条件を満足させるために必須の 高屈折低分散硝子(BAKなど)は、その当時まだ開発されていなかった。 それゆえ、タンジェンシャルとサジタルの平均像面を平坦にした設計を施すと 大きな非点収差が顕在化し、視野周辺が円周状(放射状)に流れるという欠点 (味ともいう)が現われることとなる。オールドレンズ好きな写真ファンは、 これをグルグルレンズなどと称して今日も楽しんでいる。 |
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ルーマニア (2013) 1914年設立のWelta社製カメラ。図柄からは、35mmライカ版の様に見える。 もしもそうなら、レンズはSchneide社製の Xenar 50mm F3.5。 ただし、本当にWeltixかどうかは不確か。 |
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ロシア (1984) 1984年発行。宇宙でのTV撮影25年を記念したソ連の切手。 となると、1959年に何があったのだろう。 この年のソ連は月探査に注力していて、とりわけ 画像に関連したイベントといえば、Luna-3号。 この衛星は地球からはけして観ることのできない月の裏側を 初めて撮影するという快挙をあげた。 観測機器名は「イェニセイ-2, Yenisey-2 imaging system」。 焦点距離200mmF値5.6と、500mm F9.5のレンズを搭載。 撮影後のフィルムは1プロセスで 現像され、スキャナで読み取られて地球に電送。 |
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旧西ドイツ (1987) 太陽スペクトル中の 原子の吸収線の発見者 フラウンホーファを記念した切手 |
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ドイツ (2012) こちらは、フラウンホーファ生誕225年記念。 フラウンホーファが見つけた暗線は、 太陽のような高温物質が放射する連続スペクトルのうち、 その手前に存在する低温ガスと 相互作用(共鳴)をする特定波長の強度が、連続スペクトルのそれよりも 小さくなることによって観測される。低温ガスは光から得た エネルギーを放出するが、その際、吸収波長と同じ波長の光か、 またはそれよりも長い波長をもつ複数の特定波長として現れる。 この放射光は輝線スペクトルとして観察される。 |
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上記切手のシートの一部を90°回転して表示。) | |||||||||||||||||||||||||
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ドイツ (1994) Europa Discoveries と名付けられたシリーズ切手の1枚。 量子論の始祖、マクス・プランク (Max Planck)の業績を記念している。 図柄中の "h" は光の振動数とエネルギーの大きさを対応づける比例定数、 6.62607004e-34 m^2 kg/sであり、これは量子論における代表的な定数のひとつ。 この図柄には、 ⊿E=h・ν とあるが、ここは E=h・ν か、⊿E=h・⊿ν として欲しかった。。。 |
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イスラエル (1986) 虹の切手。 色境界をグラデーションで丁寧に表現 |
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メキシコ (1976) 街にかかる虹。スペクトルが逆順なのは惜しい。 副虹ならばこれでも良いのだが・・・ 主虹・副虹・過剰虹が明瞭な、本物の虹の 写真はこちら |
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イスラエル (1975) スペクトル順を気にせず、デザイン上の配色を優先した例 |
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グリーンランド (1992) 大地にかかる虹。 タイトルにある "Kalaallit Nunaat" は 原住民 イヌイットの言葉でグリーンランド。 |
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旧ソビエト(1963) 虹。 |
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アメリカ (2018) 大気光学現象(大気光象)的な現実を表した切手。 主虹と副虹の分散方向だけでなく、その大きさの違いまで表現されている。 主虹の内側に、ほんのりと過剰虹もみえる。それだけでなく、 主虹と副虹の間の暗部、"アレキサンダーの暗帯"まで表現されている。 科学芸術的な意味で虹切手の逸品。 |
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日本 (1978) 国土緑化運動シリーズ。 杉林と虹 |
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日本 (2011) 東京文化会館50周年記念切手。 図柄6種のなかの1種類。 オペラグラスと「椿姫」のイメージ |
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中国 (1995) 中国/韓国間の海底光ファイバ敷設記念。 |
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スペイン (1969) 第15回国際分光学会、開催記念切手。 |
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カナダ (1973) 騎馬警官隊百周年 科学捜査の重要な手法として、分光技術が あげられていて、図柄はそれを反映したもの。 |
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オーストラリア (1975) 『原子吸光の分光特性は、基板に含まれる元素の 量に依存する。世界的に重要なこの近代的解析 テクニックはオーストラリアで考案された』 と書かれている。 |
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ポーランド (1991) 光学機器の切手ではなく、 光学技術を使った切手。 ホログラム印刷を施して あるため、切手を見る角度をかえると蝶が 羽ばたく。 日本国際切手展 記念。 |
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ウクライナ (2010) ウクライナの国立キエフ(Kyiv)大学天文台 165周年記念の 5フリヴニャ硬貨。 2010年1月に流通開始。 |
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西ドイツ ツアイス社の創設者である、 Carl Zeissの ドイツマルクのコイン。 左 : 10マルクコイン(の裏面) 右 : 20マルクコイン(の裏面) |
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西ドイツ ツアイス社の創設者、Ernst Abbe の照明系。 20ドイツマルク コイン。 |
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ドイツ これはコインではない。 ドイツのイエナにあるツアイス社のプラネタリウム来訪記念メダル。 片面にプラネタリウム建屋の外観が、他面に同社の最新機である "UNIVERSARIUMU" が刻印されている。その実機写真は 写真はこちら。 |
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ドイツ ドイツのイエナにあるツアイス社のプラネタリウム来訪記念"紙幣"。 現実のユーロ紙幣のデザインがモチーフ。 貨幣としての価値に代えて"ゼロ・メモ・ユーロ"と記載されている。 プラネタリウム内のショップで、買える。 |
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ドイツ イエナのツアイス・プラネタリウム。もうひとつの記念品。 現実の20セント硬貨をプレスする、いわゆるスーベニア・メダル (上) プラネタリウム建屋の外観 (中) 最新型プラネタリム "UNIVERSARIUMU" (下) アイコンとしてのロケット。 プラネタリウム建屋入り口のメダル作成機で買える。 |