ホーム > トリビア
街にかかる虹。
米国コロラド州デンバーの郊外。
おおきくかかる主虹の内側に、過剰虹』が
みえる。その成因は波動光学的な解釈に
よって始めてなされる。
過剰虹。 部分拡大。
主虹の内側に明確に1本、
さらに薄く もう1本みえている。
主虹と副虹。
内側にかかるのが主虹。雨滴の内部で光線が
1回全反射することによって得られる。
全反射2回の場合が副虹。
それは主虹の外側にみられる。雨滴から
出射する際の最小偏角の波長依存性に関連して
主虹とは色の順序が逆になる。
"虹の各色"はそれぞれが単色なのではなく、
厳密には減法混色によって得られている。
そのため、主虹と副虹の間には雨滴からの光線が
直接到達することはない。つまり、大気中の散乱が
なければ暗黒となる。左写真では、それが比較的
明瞭に観察されている。
雨滴中で3回全反射する虹は、太陽を背にして
観察されるのではなく、太陽のごく周辺に
円環状に現れる。 その強度が弱いこととあいまって
自然界で観察するのは事実上、不可能。