ホーム > 技術支援サービス > 横収差図の読み方 -- レンズ設計を始める前に
デフォーカスと像面湾曲、および非点収差の横収差図はいずれも原点を通る直線成分として認識できます。 しかし、それぞれ性質が異なるのでこれらを区別して認識することはレンズの性能改善のために重要です。 そこで、これらの区別の仕方を紹介することにします。
横収差を表す直線の傾きが画角によらず等しく、さらにメリジオナル成分、サジタル成分についても等しいならば、 それはデフォーカスを示す収差図です(図32)。
図32:デフォーカスによる横収差図
横収差を表す直線の傾きが画角により異なるものの、メリジオナル成分とサジタル成分で共通であれば、 それは像面湾曲を示す収差図です(図33)。
図33:像面湾曲による横収差図